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2017.10.25 (Wed)

チビチリガマ

9月13日の新聞に、沖縄のチビチリガマが何者かによって破壊されたとのニュースがありました。
沖縄戦で住民が「集団自決」(強制集団死)に追い込まれた読谷村波平のチビチリガマが、12日午前までに荒らされていたというのです。チビチリガマの証言収集などに長年携わっている知花昌一さんが同日午前11時ごろに知人のジャーナリストを案内した時に発見したそうです。
安藤由布樹先生はこのことに強く心を痛め、真相を知りたいと、日帰りで沖縄へ行かれたそうです。
その報告を頂きましたので、安藤先生の許可を頂いてブログに掲載させて頂きました。

チビチリガマ遺族会代表の与那覇徳雄さんと、チビチリガマの事実を伝え続けている知花昌一さんに、この度のチビチリガマ破壊事件の真相を知りたいと思い、お話をうかがってきました。

安藤由布樹

【ご報告】

1945年4月1日から2日にかけて、米軍が読谷村に上陸した際に起きたチビチリガマとシムクガマの悲劇を知っている人なら、9月に起きたチビチリガマ破壊事件に心を痛め、また報道の内容に不自然さを感じたことだろう。
チビチリガマは、ちょうど30年前の1987年にも、右翼団体によって入口脇の平和祈念像が破壊されている。今回の事件が起きた時も、やはり右翼による仕業だろうと多くの人が思っただろう。
ところが、捕まったのは未成年の4人の少年たちだった。「肝だめしのためにやった」とのことで、この少年たちにきちんと平和教育をしてやれる大人がいなかった、とニュースを見た人は解釈したと思う。
しかし、それはつじつまが合わないと思った人も少なくなかったはずだ。肝だめしにやったというならば、入口に置かれている、小学生たちが作った千羽鶴をあんなに引きちぎったりするだろうか?遺族の言葉が書かれている入口の看板を何十メートルも先に投げ飛ばしたりするだろうか?入口脇の平和祈念像の一部を壊したりするだろうか?祖先の魂が眠るガマの奥までしのびこむだけならまだしも、瓶や壺を割ったり人骨を散らばしたりするだろうか?
知花昌一さんが、新聞の取材で「肝だめしでここまでしますか?」と語っておられたが、全く同じことを私たちも思っていた。
どう考えても、目に見えない後ろの力が、少年たちを操ったとしか思えない。チビチリガマの言い伝えを妨害しようとする黒幕の、計画的な操作ではないかと私たちは考えている、と率直に与那覇徳雄さんと知花昌一さんに話した。お二人とも、自分たちもそう思っているというお顔をなさり、警察が徹底的に調査をしたが、わからないままだという。
新たにわかったことは、少年たちは、チビチリガマ以前にも、残波岬近くの公衆トイレを壊したことがあり、読谷村が被害届けを出していたそうだ。
ご遺族の皆さんが、逮捕された4人の少年たちに会った時の印象では、16~19歳の、社会に出て働いている者もいるにもかかわらず、まるで子供のようであったという。
未成年とはいえ重い犯罪であるから、今、裁判の最中であり、判決が今週中にも出る見込み。少年たちの場合、10日間の懲役が通例だが、遺族会としては、20日間の懲役を求めているとのこと。
判決が出ると、社会的には一件落着ということになるのであろうが、しかし、目に見えない真相が解明されないまま、闇に葬られることにはなってほしくない。
かつて長崎で起きた、伊藤市長の射殺事件が、真相が解明されないまま裁判が終了してしまい、忘れ去られてしまいそうであることが何とも歯がゆいが、今回のチビチリガマの事件がそのようなことにならないことを、切に願う。


(写真の説明)
チビチリガマ遺族会代表の与那覇徳雄さんと、チビチリガマの実話を伝え続けている知花昌一さんに、お見舞い金を渡し、事件の真相をおたずねしました。
チビチリガマ与那覇さん・知花さん


事件から1ヶ月、もとどおりきれいに片付けられたチビチリガマの入り口と、壊されたままの平和祈念像。
ガマの奥深くの、瓶や壺や人骨などは、もうめちゃくちゃ。

チビチリガマ入口

【More・・・】


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